大切な君へ

 

大切な君を守るために。

その時わたしに何ができるかとか

正しい判断をして行動できるのかとか

その時になってみないとわからないから、

わたしにとって君の存在がとても大切なんだと

ことばと態度できちんと伝えておこう。

5年前の大地震の後、わたしは次元を連れて車で実家に向かいました。でも、道路は大渋滞。車を停めて歩いて行くことにしました（そこから徒歩30分位）。すぐに戻ってくることを約束して、次元は車に乗せたままにしました。何がどうなっているのか状況がわからない中、それが一番安全と思えたからです。

実家の中はめちゃめちゃだったけど（どんなふうに散乱してたかまでは覚えていない）、両親とも無事で、とりあえずの片づけだけして、暗くなる前に次元を迎えに行きました。
地震の後にちらちらと雪が舞うくらいの寒さだったので、車の中といえどもキャリーの中の次元は2時間弱寒さに耐え待っていました。

あの時次元を車に残して行ったことが正解かどうか今もわかりません。
状況を確認するまでマンションに残しておくことも、キャリーを持って歩いて行くことも選択肢にあったけれど、今言えることは、車に置いていったことを後悔することにならなくてよかったということだけです。

ただ、もう一度同じ状況に陥った時にどうするかと問われたら、すぐに迎えに行けなくなる可能性もあったわけだから、キャリーと避難袋を持って歩いて行くと答えると思います。