忍者ブログ
うさぎの次元のときどき日記
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

半寝たきり生活に

7月19日、自力で起き上がれなくなりました。
それまでも倒れてなかなか起き上がれずジタバタしてることはありました。
自分で起き上がるまで見守っていたのが、起こしてあげることが増えてもいました。
振り返ればその延長線上のことで、いずれそうなるとわかっていたことなのに、なぜだかその瞬間「あ、もう自分で起き上がれなくなったんだ」と感じ、その現実を突然突き付けられたかのように大きく動揺しました。

次元の場合、後ろ足の右側のほうが弱く、右下で倒れると次元自身諦めて静かに横になっているのですが、左下になるとバタバタしてるうちに起き上がれます。
なのでいつも右下で寝ていましたが、心配だった床ずれは最後までありませんでした。
うさぎさんの介護の必需品ともいえるバスマットのSUSUのおかげだったと思います。





わたしの睡眠中の7~8時間と仕事に行ってる7時間は、次元はケージの中で寝たきりになります。
仕事は午後からだったので、起きてから仕事に行くまでの4~5時間と、帰宅後から寝るまでの4~5時間は、今まで通りケージから出してできるだけ体を起こしていられるようにしました。
座った姿勢をキープできること(長くて30分くらい)や、少しですが自分で歩いて移動することもできたので、見守りながら倒れたら起こしてあげ、自分でご飯を食べることを大事にしました。

こんな感じで、一日のうち三分の二が寝たきりで、起きて過ごすのが三分の一という生活になりました。


倒れ方が激しい

一番心配で、その原因が最後まで分からなかったのが、『激しい倒れ方』です。
急に直立してそのまま後ろに勢いよく倒れるのです。いつ、どこに倒れるかわかりません。
顔を洗うなど何かしようとして倒れるようにも見えますが、体が勝手に動いているようにも見えるのです。

立った姿勢から勢いよく倒れるので、次元が受ける衝撃は相当なものだと思われます。
高齢のため骨がもろくなっている次元が一番気をつけなければいけないのは骨折なのに、いつ骨折してもおかしくない状況でした。
ケージ内、部屋の中、テーブルの脚などぶつかりそうなところはクッションで囲みました。
水入れボトルや皿タイプの水入れは、倒れた際にケガをしたり体が入ったまま動けなくなる危険を感じたので、ケージから撤去しました。

後ろに倒れそうなとき背中に手をあててやると、倒れずに済むことがたまにありました。





ごはんを食べるとき前足をつかず(つけない?)つんのめるように前回りすることもあります。
ヨロヨロして動くのもやっとなはずなのに、急に弾丸のようにひとっとびして転ぶことも。
倒れるというのは、バランスを崩してよろけてバタッ・・・というイメージだったので、次元が何度も激しく倒れるのはなぜなのか、わたしなりに調べてみたけれど、高齢のうさぎさんがこんな風に倒れるという記述を見つけることはできませんでした。

獣医さんにも相談しましたが、いまひとつその様子を正確に伝えきれません。
何度か動画撮影を試みましたが、カメラを構えている時には何も起きないし、転倒は一瞬のことだから間に合わないし、結局一度も撮ることはできませんでした。
たとえその原因が分かったとしても、できることは何もなかったのだとは思います。


わたしは何をすればいいのか

高齢のうさぎさんの介護生活に入り、最初の段階で次元が抱えていた問題点を簡単にまとめてみます。

*ケージ内で寝たきりになっている間、食べたり飲んだりしない。野菜を頭の近くに置いておいても、たまにちょっとかじるだけ。寝ながら食べることに徐々に慣れるかと思ったけれど、そうもならず。

*起きてる状態なら、食事はするけど量は少ない。牧草を食べない、野菜は食べたり食べなかったり、水を飲まないなど、食事内容や食べ方が変化した。

*便は普通に出ているが、盲腸便が軟便になっていて、量も多い。
 オシッコの回数が少ない。(一日3回程度・寝たきり中してないかも)

*体重が920グラムに激減した。

*お尻周り、あご下、目の周りなど、汚れていたり毛が固まったりして臭いもある。

上記以外も何から何まで心配なことばかりでした。
ネットで検索してみるけれど、うさぎさんの介護と一口に言っても様々で、次元に当てはまる介護の仕方がなかなか見つかりません。

とにかく目の前の次元と向き合って、わたしができることをやるしかない。
次元の状態を確かめながら、試行錯誤を繰り返し、したことを忘れないように記録して。
もともと次元が嫌がることはできないへっぽこ飼い主なので、なるべく次元が自分でしようとする方法を模索しました。


通院

動物病院の受診をしたのは、7月29日です。
起き上がれなくなった時には、病院に行ってどうにかなるものではないという思いがあり、介護の仕方を模索していました。ところがやっていることが本当にいいのかいろいろとわからないことばかり。
水分摂取が少ないので脱水も心配だし、常備の胃腸薬がなくなったし、獣医さんのアドバイスをもらいたくて受診しました。

レントゲンを診ると、心臓肥大なし、肺きれい、気道壁に厚みがあるが異常ではない、胃いい感じ、肝臓、腎臓、腸の状態も良く「病気はない」とのこと。
問題は背骨。骨と骨の間が狭くなりヘルニアのようになっていて(老化)、そのせいで脚への神経伝達が弱まったり内臓の働きにも影響が出るそう。痛みはないらしいです。

後ろ足の弱り方以上に前足の不自由さが気になっていましたが、前足の先が曲がって固まっていることも指摘されました。

盲腸便が軟便の点は、問題ないとのこと。お尻周りに便がついていても、皮膚が赤くなっていないので気にしなくていい。オシッコで皮膚が赤くなったら洗ってあげるなど必要になるそうです。

食事については好きなものをあげていい。病院に置いてある流動食を購入しておいた方がいいか聞いてみたら、まだいいそうでサンプル(2種)だけもらってきました。
脱水の指摘はなく、生活のリズムやお世話の仕方など、おおむね今まで通りで良いということを確認できました。

骨折や急変の恐れの考慮もあり、点滴などの処置や汚れた部分のお手入れは特にされませんでした。わたしができない分やって欲しかったけど言えませんでした。
今思えば、それで皮膚の状態が悪くなったわけでもなく、獣医さんの判断も理解できます。

「病気でなく介護をするまで長生きしてくれて感謝」「次元くんが幸せなように過ごして」という獣医さんの優しい言葉に、これからのお世話を前向きにとらえて頑張ろうと思いました。



PR
はじめに

次元が老化のため足腰が弱り自力で起き上がれなくなった時から、焦りと動揺の中で「介護」が始まりました。

思うように動けない次元を前にして、ひとつひとつの状態をどうとらえたらいいのか、何をしてあげられるのかを、書籍やweb上で探り始めましたが、大まかなことは書いてあっても具体的な細かい内容となると情報は少なく、本当に知りたいことへはなかなかたどりつけませんでした。(単に検索が下手だったのかもしれません)

ひとくちに高齢うさぎの介護と言っても、状態はきっと一兎一兎違うのでしょうし、介護の仕方だってみんな試行錯誤しながら手探りで自分のうさぎさんと向き合っているのだと思います。

次元は旅立ちましたが、介護期間を振り返りながら、心配だったこと悩んだことなど、わたしが情報が欲しいと思ったあたりを中心にまとめてみたいと思います。
あくまでもわたしと次元の記録であり、今も正解が何なのかわかってはいません。
でも、「こういうこともあるのか」とか「うちの子もおんなじだ」とか、悩んでいるうさ飼いさんの心が少しでも軽くなれば幸いです。


老化の兆し

次元は10歳を過ぎたあたりから、だんだんと老化症状が出始めていました。

*病院で量る体重が徐々に減る。筋肉量の減少が考えられるとのこと。
 (1.4㎏が9歳頃から徐々に減り始め、11歳頃は1.2㎏台、12歳2か月時1.06㎏に)
*食事の内容が変わってくる。
 (主食の野菜の食べる量が減り、その分ペレットを増やしていった)
*お尻をつき後ろ足が前方に伸び、反対に前足は後ろ足の奥につくような座り方に変わる。
 スフィンクス座りやバタンと寝転ぶことがなくなる。
*力の加減が不適当で、ケージから跳び出て転んだり、入る時跳びすぎることがある。
 バランスがとれず、よろけたり転倒するようになる。
*トイレの使用率が下がる。
 (12歳になる頃トイレ撤去)

年齢を重ね見え始める変化は、高齢のうさぎさんとして想定内のものであり、「次元もおじいさんになったんだな」と受け止めていました。それに合わせて、ケージの出入り口の高さを低くしたりトイレの撤去など、環境を変える工夫もしてきました。

いろいろとできないことが出てくるけれど、高齢になれば自然にそうなるものなんだと、わかっていたつもりでした。
涙が多くなって目の周りがガビガビに固まったり、たまにうっ滞気味になったりもしたけれど、まぁまぁ元気に過ごせていたのです。

10歳(2018年8月)




呼吸困難   2020年7月16日 12歳3か月

帰宅後、呼吸音がいつもより大きいことに気づきました。
あれ?と思ってるうちに、さらに音が大きく苦しそうになり、猫が「みゃあ、みゃあ」と鳴いているみたいな『声』を出しながらの呼吸になりました。口元をのぞいてみると、鳴く?たびに口を開けています。

尋常ではないその様子に、このまま呼吸困難で死んでしまうのではないかと怖くなりましたが、時間が経つとだんだん呼吸が落ち着いてきました。何もできずただナデナデしながら、何時間か様子を見続けましたが、大事には至らず。食欲はあまりなく、ニンジンとシソを少し食べただけでした。

翌日病院に電話をして「夜のような状態が続くなら診察を」と言われましたが、多少呼吸の音はするものの、猫のような鳴き方はしないので様子見しました。

2、3日前からいびきの音が大きめだったこと、前日には白い目やにが多めに出ていたことなど思い当たりますが、どれも今までもあったことです。
また、次元は以前から加齢のせいで気管が少し潰れている(多分狭くなってるというようなことだと思う)かもと言われていました。鼻涙管の不完全閉塞もありました。でもそれらは、治療が必要なレベルではありませんでした。
うさぎが猫みたいに鳴くなんて聞いたことがありません。うさぎさんの呼吸困難についてネットで調べてみたけれど、似たような症例は見つけられませんでした。
血の気が引く思いをしましたが、その後再発することなく落ち着いたので安心していたのです。

後日病院に行った時に、この時撮った動画(一番ひどい時のはそれどころではなく撮れなかったけど、数時間後まだひゅうひゅう言っている動画)を診てもらったところ、「多分誤飲でしょう」とのこと。いったい何を誤飲したのかわからずじまいでした。

この3日後に、次元は自力で起き上がれなくなりました。誤飲(誤嚥)は老化におけるいろいろな機能低下のひとつかもしれませんが、この呼吸困難が寝たきりになる引き金になったのかもしれないなとちょっと思います。

次元の一番の友だちは、カッパちゃんです。
次元の2歳の誕生日にうちに来て以来、ずっと一緒でした。


 
朝ケージから出ると真っ先に跳んでいくし、軽さとかやわらかさとかくわえ具合がちょうどいいみたいで、カッパちゃんは縦になったり仰向けになったりしながら、部屋の中あちこち連れていかれていました。カクカクしたり、ペロペロ舐めたり、寄り添ってお昼寝したり・・・。


5歳(2013年8月)


何をされても文句も言わず、いつも次元の遊び相手をしてくれました。
だんだん汚れてきて、洗濯するたび中の綿がくたくたになりましたが、カッパちゃんはずっと次元のことを見守っていたのです。
 
長い年月が流れ、次元はおじいさんになって、カッパちゃんを転がすこともカクカクすることもなくなったけれど、ふたりは変わることなく仲良しでした。

次元が動けなくなってからも、カッパちゃんは次元のそばで励まし続けてくれました。 



亡くなる3日前。少しでも楽に休めるようにカッパちゃんがお手伝いしてくれてます。
次元も安心して寝ています。

そして次元がお空に昇っていく時には、カッパちゃんに一緒に行ってくれるようにお願いしました。カッパちゃんと一緒なら次元は寂しくないだろうって思ったから。

 10歳(2018年4月)

カッパちゃん、最後まで次元のこと面倒見てくれてありがとう。






11月1日の朝。
次元の体にかけていたタオルをめくって、お腹がかすかに上下していることを確認し、いつものようにケージから出してわたしが座る場所の横に寝かせました。
シリンジでりんごジュースを飲ませようとしましたが、もう飲もうとする気力も飲み込む力もない様子です。
二日ほど便はほとんど出ていなかったし、わずかに食べていたバナナも前日には全く受けつけなくなっていました。
そんな次元の横で、わたしはなすすべもなくただいるだけ。時々話しかけたり、なでたりして。
とても静かな時間が流れる日曜日でした。

自分のお昼の用意をするためにキッチンに行って、トーストとコーヒーを持って戻ってきた時でした。
次元がバタバタと手足を動かしました。近寄ると口をパークパークと開閉しています。
わたしにはすぐにそれが何を意味するのかが分かり、次元の頭と背中をなでなでしながら声をかけていました。
何を言ったかはもう覚えていませんが、次元はわたしの手の中でお別れをしてくれたのです。
次元の体の中で何が起きたのか、それが苦しかったのかどうかはわかりませんが、わたしには穏やかに最期を迎えたように思えます。

12時38分。次元の命の灯は燃え尽き、わたしのもとから旅立っていきました。
12歳6か月25日の天寿を全うして、お月様に還っていきました。



次元が自力で起き上がれなくなり半寝たきりになった時に、わたしは残された時間は1~2か月だろうと漠然と思っていました。
それが、食欲が戻って体重が増えたりしたこともあり、淡い期待を抱いたりしていたのですが、完全な寝たきり状態になってから9日後の旅立ちでした。

お別れが仕事に行ってる時だとか寝てる時だとか、在宅していても気づいた時にはもうってことになったとしても、それは仕方がないこと。わたしはいつも通りにしていいんだと何度も自分に言っていました。
次元は頑張らなくていい、次元のタイミングで旅立ってほしいと思っていました。
でも、次元は月に一度の土曜勤務だった前日も待っていてくれたし、わたしが家にいる日曜日に、ちゃんと私が気付くタイミングでお別れの時間を作ってくれたんです。
それはたぶん、歯の治療の全身麻酔中に疾風を亡くした時から、次元はわたしの腕の中で最期を迎えてほしいと願っていたから。
次元には言葉にしなくても伝わっていたのかもしれません。

次元を迎えた時から、わたしにはいくつかの野望がありました。
抱っこうさになって欲しい。うさんぽに行きたい。写真集のような写真を撮りたい。不正咬合など歯の病気にならないで健康に12歳目指して長生きしてほしい。
疾風と仲良くという願いは早々にひっこめましたが、次元はわたしの数々の野望に付き合ってくれ、たくさん叶えてくれました。

若い頃は結構気が強く、ひとり遊びが得意なうさぎさんでした。
わたしが在宅中は次元はほぼケージから部屋に出て過ごし、お互いの存在を認識しながらわたしはわたし、次元は次元で過ごすような、12年間ずっとそんな毎日でした。
年齢を重ねるにつれ距離感はずいぶん縮まりましたが、基本そんな感じだったと思います。

それでも最後の最後までわたしの願いを叶えてくれた次元。
宅配便でダンボール箱に入ってやってきたあの日から12年半、わたしは次元がいたから幸せだったよ。いっぱい楽しかったし、優しさもいっぱいもらったね。
いつもと同じ穏やかな時が明日に続くことに、感謝することが大切だと教えてくれたね。

大好きなじーくん。じーくんはとっても立派でかっこいいうさぎさん。
命の灯がゆっくりゆっくり燃え尽きるまで生きるってすごいことだもん。
誇りに思うよ。
ありがとう。いっぱいいっぱいありがとう。
虹の橋で待っててね。




今まで次元を見守ってくださった皆様へ。

ブログを通し次元の存在を知っていただき、たくさんかわいがっていただき、改めましてありがとうございました。
次元の旅立ちをお伝えしたいと思いながら、何度も書きかけたり、書き直したりしながらだったので、すっかり遅くなってしまいました。
老衰で亡くなるということは幸せなことだと思う反面、寂しさや自分の気持ちが想像以上に複雑なことに戸惑っています。
この後ももう少し次元とのことを書きたいと思っておりますので、よろしければ気長にお付き合いくださいませ。












11月1日 12時38分。

次元の命の灯が、静かに燃え尽きました。

12歳6か月25日の天寿を全うして、お月様に還っていきました。

じーくん、ありがとう。

幸せの時間をいっぱいいっぱいありがとう。






次元のことを見守ってくださった皆様へ。

今まで次元をかわいがってくださってありがとうございました。
お別れがくることは覚悟をし、できる限りそばにいてお世話をし看取ることもできたので、わたしは大丈夫なのですが、まだ気持ちが揺れているのかちっとも文章が進みません。
もう少ししてから、次元との最後の時間を書きたいと思います。
その時はまたおつきあいくださいませ。









カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新CM
(03/07*ぱめさん)
(02/01*ゆりかさん)
(01/26*yasukoさん)
(12/27*コチャピさん)
(11/25*kuutaさん)
ありがとう(返信済)
(11/24*mariさん)
ランキングに参加してます
プロフィール
HN:
うーぱー
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
 
 
 うさぎ ■ 疾風(はやて)
     2001年3月20日生
     ネザーランドドワーフ
     色:トート
     特技:おまわり
     2010年8月13日お月様へ
      (9歳4ヶ月24日)

     ■ 次元(じげん)
     2008年4月7日生
     ホーランドロップ
     色:ブルー
     特技:ボール遊び
     2020年11月1日お月様へ
      (12歳6ヶ月24日)
 
 カメラ ■ Nikon D5300
 レンズ ■ AF-S NIKKOR 50mm 1.4G
      ■ AF-S NIKKOR 55-300mm
      ■ TAMRON SP AFDi90mm
アクセス解析
バーコード
ブログ内検索
アーカイブ
忍者ブログ [PR]