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うさぎの次元のときどき日記
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疾風へのお悔やみとわたしへの励ましのお言葉を
たくさんいただき、ありがとうございました。

ホームページやブログを通し、疾風がつないでくれた
うさ友さんとの絆を温かく感じております。

おかげ様で、日を増すごとに気持ちは落ち着き、
次元との日常の生活を穏やかに過ごしております。







ここに書くべきことかさんざん悩みましたが、自分の気持ちを整理することと、
もしかしたらどなたかの、何らかの参考にしていただけるかもしれないと思い、
あの日のことを書き留めました。

疾風は臼歯治療の麻酔中に亡くなりました。
麻酔のリスクということであり、麻酔を否定するものではないし、
怖さを強調するつもりもありません。

でも、これを読んで不快に思ったり、怖くなって治療に踏み切れなくなったりしたら、
大変申し訳なく思いますので、以下の記事は続きとして書きました。










 ■ 臼歯の治療を受けるまで

6月くらいから歯が伸びてきたかなと思える兆候はあったんだけれど、ペレットが減らないなと思っても次の日は普通に食べる事を繰り返していた。

8月10日
ペレットの減りが半分程度になってきたのと、物を食べる時に顔を大きく左に向けながら物が挟まってるかのような変な口の動きをすることが頻繁になってきたのとで、いよいよ歯が伸びてきていることを確信する。

次に病院に行く時には、少し遠いけれど、小動物専門の動物病院に行こうと決めていた。
疾風も今は元気だけれど、9歳を過ぎていつ何が起きるかわからないので、切羽詰る前に主治医になってほしかったので、今がいい機会だと考えた。

8月11日
動物病院に電話をし、金曜日に予約をする。お盆期間も通常診療で助かる。

日中(わたしが帰宅するまで)はペレットは7gしか減らないし、●も少々。
帰宅後は部屋んぽ中はいつもどおりに●を撒き散らし、おやつや野菜をあまり口を気にすることなく食べた。(食べる気持ちは有る)
ペレットも翌朝までに18g食べていた。
パパイヤタブレットは数日前より自分では噛み砕けなくなっていた。はさみで3つに小さくしてあげると食べられる。

8月12日
ほぼ前日同様。部屋んぽ中の元気はいつもどおり。




 ■ 臼歯の治療の日

8月13日
車で45分くらい(思ったよりも時間がかかった)の小動物専門の動物病院へ。
初診なので、時間をかけて丁寧な問診を受ける。
わたしからは今までの経過なども含め、今の状態を伝える。

疾風の口の中を器具を通してチラッと見せてもらうと、右側はよだれがたまっているのがわかり、左側は先生が見たら舌の上にかぶさっているようだとのこと(疾風が嫌がりわたしは見られなかった)。
レントゲンを撮って、状態を診てから、治療方法を考えていくということ。


しばらく待って、レントゲンの結果の説明を受ける。
健康なうさぎさんのレントゲンと比較して説明をしてくれるので、とてもわかりやすい。
頭部を見るとやはり噛み合わせが少しでこぼこしているように見える。
下の歯の反対側が下あごの方に伸びているのと、同様に上の歯も反対側が伸びて鼻涙管を圧迫しているようだ(涙が出る原因)。
歯がぐらついていると根元の方も動き、反対側にも伸びてしまうのだとのことだった。

体部は心臓、肺、腎臓、肝臓は異常なし、胃腸は少しガスが見られるけれど大丈夫とのこと。
ただ高齢のためだと思われるが、背骨が少し変形してきているので、発情のスイッチを入れないようにすることや床で滑らないように気をつけるようにとアドバイスをいただく。

以上レントゲンの結果、麻酔をして治療をすることが可能であり、そうすることが良いだろう。
ただ、レントゲンではわからないのだが、高齢だと血管が硬くなっていることがあり、もしそうなっていれば麻酔をして心臓の動きがゆっくりになった時に、強い圧がかかり、血管の末端の方がそのショックを大きく受けるということがある。
麻酔のリスクは1%、それが高齢だと3%と言われている。
3%は30回のうち1回と考えれば決して少ない数ではない。


わたしはこのように、専門医による丁寧な診断と説明をうけ、十分に納得をして手術(麻酔下による臼歯の治療)をお願いした。

病院の小さいカゴの中で窮屈そうに動いている疾風に、小声で「はーくん、がんばってね」とだけ声をかけて、2時ちょっと前、いったんわたしは病院を出た。

麻酔がさめたら電話が来て、4時か5時頃にお迎えに来ることになっていた。





2時35分、携帯電話がなった。「疾風君が麻酔中に急変しました。」
すぐに車で向かったけれど、病院までは時間がかかる。
運転しながら、何度も心の中で名まえを呼び、急変って何?どういうこと?と繰り返していた。

3時05分、信号待ち中に再度電話がなった。
「あとどのくらいで着きそうですか?自発呼吸ができない状態で、とても危険な状態です。」
たぶんその10分後くらいに病院に到着。

先生は懸命に心臓マッサージをしてくれていた。
わたしは先生に促されて疾風の頭を弱々しくなでるしかできなかった。
その後、カウンターショック(電気ショック)を3回。
わたしは呆然と立って目の前の出来事を瞳に映していた。



 ■ 治療中のこと

先生がいろいろなお話をしてくれたけれど、どれだけのことをわたしは理解したのかよくわからない。

疾風の急変は、麻酔をかけて臼歯の治療をして間もなく終了という時だった。
そこまでの時間は10~15分くらい。突然呼吸が弱くなり、この時点で最初の電話をくださったのだそう。

すぐに麻酔をやめて処置をしたけど、心拍が通常の半分くらい(徐脈)で気管挿管(口に太い管が入っていた)も行なわれた。

わたしが到着した後、心拍がさらに弱くなって、その後の処置の甲斐なく…ということであった。

疾風がわたしを待っていたという風に先生は言ってくれたけれど、わたしにはどうしても、先生がわたしのために心臓を動かしてくれていたのだと思える。
どちらにしても、全力を尽くしてくださった先生にはとても感謝している。

どうしてこういうことになってしまったのか。
事前に説明を受けたように、疾風の体が高齢のため血管が硬くなっていて(動脈硬化)、麻酔に耐えられなかったということであろう。
血管のトラブルで脳(延髄)にダメージを与え、呼吸ができなくなったと、たぶんそんな説明だったと思う。

麻酔の事故というのかショック死というのか定かではない。
麻酔をかけないで処置をしたとしても、かえって心臓がバクバクして耐えられなかっただろうし、何もしなくても突然死に至るかもしれなかったということだ。


疾風の臼歯については、デジカメで撮った口内の画像をパソコンで見ながら説明を受けた。

右の上の歯は伸びて3本が頬に刺さっていて、左の下の歯は舌の方にかぶさるように伸びていた。左上も右下も処置。
今まで痛みに耐えがんばって食べていたのだろうとのことだったので、もっと早く受診すればよかったと思った。


先生のお話で特に頭に残っているのは、野生下におけるうさぎさんは絶えずストレスにさらされて生きているということを考えると、うさぎさんはストレスに弱いわけではないということ。
うさぎ界ではうさぎはストレスに弱い生き物であるというのが定説であり、わたしもできるだけストレスをかけないようにと悩んだり考えたりして生活してきたので、正直ピンと来ないけれど、そういう考えもあるのかと思う。

どうしてこうなってしまったかを考えた時に、7月のうさぎホテルへのお泊り、エアコン故障期間の実家へのお泊りと次元との接近生活と続けざまにストレスを与えてしまい、その末の麻酔で追い討ちをかけたのではと思うのだが、それを話しても先生は違うと思うと言ってくれた。
もしかすると、わたしの気持ちを考えて否定してくれたのかもと思うけど、そう言われてほっとしたのも事実である。


疾風の歯は治療をしなければ、ますます痛みが激しくなって食べることができなくなっていくばかりなので、今回治療を選択したことは間違ってはいなかったと思う。

それでは、わたしにできたことはなんだったんだろう。どこが間違っていたんだろう。



一番悔やまれることは、一緒にいてやれなかったこと。
疾風はたぶん何もわからないまま、眠りながら逝ってしまったんだろう。
苦しくなかったのなら救われるけど、わたしの腕の中で…ではなかった。
バイバイもありがとうも何も言ってあげられなかった。ただ、どうしよう…と思っていた。



帰りのキャリーバックは空っぽだった。







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あの日のこと
お悔やみ申し上げます・・・・
久々にこちらを訪れて知り、本当に驚きました。
私もこの3月にベージュを亡くしたので、うーぱーさんのお気持ちを思うとたまりません。
いつかまた、はーくんとめぐり合えますように。
AMI 2010/08/22(Sun)07:39:44 編集
AMIさんへ
AMIさん、ありがとうございます。
今までずっとそばにいたのに、一緒に過ごす時間がまだまだ続くと思ってたのに、もうどこにもいないって悲しいですね。
ベージュちゃんを亡くされたAMIさんのお気持ちが、今はよくわかります。
今まで疾風をかわいがっていただき、ありがとうございました。
【2010/08/22 13:05】
あの日のこと
まだまだお辛いでしょうに、記事にして下さって
ありがとうございます。
私、先代ウサギを腕の中で看取りました。
それでも、もっと何かしてあげられたんじゃないか・・・とか何でもっと早く気付いてあげなかったんだろう・・・って沢山後悔しました。
だから、今の子がお月さまへお引越しする時は後悔しないように、と思ってますが・・・
きっと後悔いっぱいしちゃうと思います。
はーくんじーくん(って呼ばせて貰ってよいですか?)うちのうにともお友達になってね。

あい URL 2010/08/23(Mon)09:39:10 編集
あいさんへ
先代うさちゃんはあいさんの腕の中で看取ることができたのですね。
それでもいろいろ考えてしまうものなのでしょう。お辛かったでしょうね。
あいさんはうにちゃんと、わたしは次元とのこれからの日々の暮らしを大切にしていきましょうね。

真っ黒ホーランドのうにちゃんとお友だちになることができてとっても嬉しいです。
はーくんじーくんと呼んで、仲よくしてください♪
【2010/08/24 22:39】
あの日のこと
疾風くん、がんばったんですね。
若いうさぎさんの場合でも、麻酔や病院の治療にはリスクがありますし
まして高齢のうさぎさんの治療は本当に難しいと思います
でもごはんを食べられなくなるのは致命的なので、うーぱーさんの立場なら
私も間違いなく同じ選択をしたと思いますよ。
かけがえのない存在を失ったのですから、後悔は尽きないと思いますが
疾風くんは本当に幸せなうさぎさんだったと思います。
私が1番驚いたことは牧草をほとんど食べないうさぎさんでも
こんなに長生き出来るんだ!ってことでした。
いかにうーぱーさんが体調管理に気を配り、大切にお世話されていたかがよくわかります。
(疾風くんが1番わかっていることですよね!)
最後になりましたがお辛い中、詳しい様子を書いて下さりありがとうございます
とても勉強になりました。
コチャピ URL 2010/08/23(Mon)13:01:30 編集
コチャピさんへ
治療の選択をしたのは他の誰でもなくわたしなのですから、命の灯を消してしまったことを、疾風にごめんねの気持ちでいっぱいです。
コチャピさんに同じ選択をしたと言ってもらえて、なんだか気が楽になりました。

疾風は牧草を食べないうさぎさんです。
過去の歯の治療をしてくださった獣医さんに、不正咬合は牧草を食べるからならないとか食べないからなるとかではないといわれたことがあります。
でも、やっぱり食べないよりは食べた方が歯にはいいと思うんです。
牧草を食べるようすることはできなかったけれど、歯を悪くしてから知ったシルバーブルームは少しは牧草の変わりになったのでは…と思っています。
疾風は親孝行で、7歳の時以外はずっと健康でいてくれました。
きっと疾風自身の生きる力が強かったのだと思います。
【2010/08/24 23:06】
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うーぱー
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性別:
非公開
自己紹介:
 
 
 うさぎ ■ 疾風(はやて)
     2001年3月20日生
     ネザーランドドワーフ
     色:トート
     特技:おまわり
     2010年8月13日お月様へ
      (9歳4ヶ月24日)

     ■ 次元(じげん)
     2008年4月7日生
     ホーランドロップ
     色:ブルー
     特技:ボール遊び
     2020年11月1日お月様へ
      (12歳6ヶ月24日)
 
 カメラ ■ Nikon D5300
 レンズ ■ AF-S NIKKOR 50mm 1.4G
      ■ AF-S NIKKOR 55-300mm
      ■ TAMRON SP AFDi90mm
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